今回は、以前SGのリペアをご依頼いただいたお客様から、リピート受注したものです。グレコ製のかなり年代物のストラトです。
「全体的にメンテしてほしい。細かいことはお任せする。」とのことでしたので、全体チェックしてみます。
まずは、ブリッジ等の金属パーツのホコリと汚れが気になります。
中をあけると、断線はありませんが、こちらも汚れがあります。
ジャックも消耗品ですので交換したほうがよさそうです。
・・・ということで、以下の提案をし、了承いただきました。
- 全体クリーニング、配線チェック
- フレットすり合わせ
- 配線カスタマイズ(マスタートーン&ブレンダー)
- ノイズ対策
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さて、作業に入ります。
ブリッジのコマを外して磨いていきます。ただ、あまり磨きすぎると、せっかくのオールドな雰囲気がなくなるので、プレイに影響をおよぼしそうなサビ汚れのみ除去します。
次にコントロール類を外し、ノイズ対策としてピックガードにアルミテープを貼り、キャビティに導電塗料を塗布します。
ピックアップ自体、ディマジオのHS3というノイズレスタイプがついていましたので、まぁ一般的なストラトよりは元々ノイズは少ない方ではありましたが。
配線は、トーン1をマスタートーンに変更し、トーン2をフロントとリアのブレンドつまみに変更しました。(写真撮り忘れました。orz)
ついでに、ボリュームポットにハイパスフィルタも付けました。
これにより、ボリュームを絞ってもハイが残るので、またひとつバリエーションが増えるかと。
次にジャックを新品と交換します。
さて、ここからネックの調整に入ります。
リアル・ビンテージだからでしょうか、ネック自体は反りも無くしっかりしています。
指板をマスキングして、フレットをすり合わせていきます。
できました!
最後に弦を張って弦高とオクターブ調整して完成です。
弦は、先方のご希望により、010~046のセットを張りました。
ノイズ対策も効果あり!ブレンダーもハイパスフィルタもバッチリです。あとはオーナーさんのお好みにより、フローティングと弦高の微調整が入るかもです。
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