お知らせにも告知したとおり、諸般の事情によりギターの塗料を有機溶剤系から水性に切り替えることにしました。

正直、防毒マスクをしてはいるものの、有機溶剤の激臭はホントに身の危険を感じてましたので、長い目でみれば、この選択しかなかったのかなと思っています。

さて、まず手始めに、身内の機材で試行ということで、娘用にリフィニッシュ予定だったレフティのプレべに施すことに。

リフィニッシュなので、元はブラックのウレタン塗装だったものを、下地(シーラー層)を残して剥離しました。

これにより、少なくとも木材に直接”水”が浸透することは無いでしょう。削り落とすのはかなり大変でしたが・・・。

そして、#800までのペーパーで整えて、ホワイトで下塗り。

希釈は、微調整しながら決めました。速乾性の塗料だったので多少ザラつきは出ましたが、硬化後に均し。

次にメインの薄ピンクで色づけ。シェルピンクのつもりだったのですが、思ったより白っぽくなってしまいました(^^;。


乾燥硬化後、またザラツキを整えて、最後につや消し水性ウレタンクリアーをトップコートとして吹き付け。

しかし、水性塗料、思ったより扱いやすいです。

いつもは2液ウレタン塗料を使ってたので、硬化剤と本体の比率がシビアでしかも日持ちしないので結構ムダも多かったんですが、今回は何より希釈が”水”ですよ、”水”!これはほんとうにありがたい。

トップコート硬化後は、#1500~#2000のペーパーで磨きつつ、コンパウンドでセミグロス仕上げ。

初の試作としては、まぁ十分かなと。

あとは、強度と持続性がどれくらいなのか、実際に娘に使ってもらいながら経年変化を追ってみたいと思います。

お客様にオススメできるようになるのはいつの日か・・・。